サワムラ式 沢村幸弘オフィシャルブログ
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2010.11.30
ニュープロップ
 
  Z21アップグレード計画の一端でこの際と言うことで、エンジンのプロップもフレッシュにしてしまいます。
とは言っても今までのプロップにに致命的なダメージを負っている訳ではないのですが、
ランチングの際に小石を巻き上げてしまうことが良くありプロップのエッジに微妙な傷を負ってしまうことが多いものです。
もしアルミのプロップなら一撃で終了ですね。
こんな微妙なダメージでさえも・・・

水の抵抗は想像以上に大きくプロップエッジの水切りや、ブレード表面の凹凸でさえ確実にパフォーマンスにハンデを負うことに繋がります。
ナントこれだけでもトップスピードが8kmもダウン! 厳密には燃費にも大きく影響しています。
勿論リペアすることである程度パフォーマンスは戻るけれど、100%まで復活することもなく、
ブッシングが滑って走行不能 = 漂流 = 帰着遅れと言う最悪のトラブルのことも考慮して、
やはりここはフレッシュプロップに交換です!
普段はストレージにエキストラとして搭載です。
 
   
2010.11.29
消える魔球対策
 
  今日は風が強くセッティングには好都合だったのでRevoエリートUワークス仕様のセットアップ最終チェックを行ないましたが、その結果はプロトと全く変わらないパーフェクトなセットアップが出来ました! 
と言うのもRevoエリートUワークス仕様ではフィネス、ネオ共にブレーキセッティングの
変更を行なった為、量産パーツでアッセンブリーした製品状態での確認という事です。
ネオは糸巻き量に関わらず幅広いルアーウェイトにも、より楽に扱えるイージーセッティング。
フィネスではレスポンス向上により軽量ルアーをストレス無く扱うため、
糸巻き量を少なくしたベイトフィネスに更に特化したセッティングに仕上げています。
そのキャストフィールは両モデル共に明確にパフォーマンスアップしています!!
RevoエリートUワークス仕様のリリースまであと少し!

さてさて、そんな感じでここ数年はフィールドへ出ることが無くとも、キャスティングは欠かすことはなく、
よほどのことがない限りほぼ毎日ロッドを振っています。
その多くは頭の切り替えや息抜きの一服ついでにキャリルの駐車場で振ることがほとんどで、
今回のように本気のトライセッティングや、ラインの太さ、糸巻き量と言った様々なデータ取りの時もありますが、キャスティング感覚のキープと目指すところは 巨人の星!?  巨人の星はご存じですよね?

主人公星飛馬の常識はずれのボールコントロールのことなんですが、
それは飛馬の幼少期にのこと、家の壁にボール大の穴が空いていて、(あり得ませんが・・・)
お茶の間からその穴めがけてボールを投げ、外の木に当てる!
さらにその木に当たって跳ね返ってくるボールが再び壁の穴を通り抜け、片手でキャッチする!!
その針の穴をも通すコントロールに川上哲治が驚愕するというスポ根漫画のワンシーンです。

針の穴をも通すコントロールは無理ですが、狙ったところへイメージ通りにルアーを滑り込ませる事が出来れば絶対的なアドバンテージになるからです。
ややこしくルアーが入りにくいところはバスは好んで身を隠すことは周知の事実ですよね。
ただ、そう言ったところ程敬遠されがちで、核心部はノープレッシャーと言うことが少なくないと思うのです。
そんな面倒なところのバスを狙い通りに捕れれば、それは 自分の魚 であり嬉しさもひとしおですし、
フィールドに出た時の毎キャスティングの楽しさも倍増すること間違いなしです。

ただ、最近はその目指すところにプラスアルファーが加わってきたのです・・・・
私は数年前に視力回復のレーザー手術を行っており、現在も昼間はゴキゲンによく見えるのですが、
夜、特に薄暗い部屋では細かな作業で手元が見づらくなりました。
ブッチャケあまり言いたくはないけれど、年齢的なハンデも徐々に出てきているのでしょうね。
それがキャスティングとどの様な関係があるのかって?
ローライトコンディションで飛んで行くルアーが見にくい。 いや、見えないことが多々あるようになってきたのです。 いわゆる消える魔球ってヤツですよ!

そこでここ最近は、あえて夜にもロッドを振るようにしてるんです。
駐車場だからショップや看板のライトで真っ暗ではないので、ルアーが着地するのは確認出来るわけね。
勿論飛んでいくルアーは全く見えないので、感覚だけで狙ったところにルアーを落とすことにトライしたのですが、
この感覚だけのキャストは想像以上効果が高く、実釣で消える魔球になるコンディションでもストレス無く入る様になったんですよ!

ストイックに練習してると思われるかも知れませんが、私自身は練習と言うつもりでは無く、
あくまでも息抜きとスキルアップの相乗効果程度で楽しんでいるだけです。
どちらにせよ絶大な効果有りですから時間が許すのなら 是非お試しを! 
とにかく楽しみながら継続することが大切だと思います。
 
   
2010.11.28
逆の立場で考える。
 
  今日は少々辛口で本音を書きたいと思います。
本日河口湖日刊スポーツマラソンが開催されました。今年で35回を迎え、全国各地からの参加者は優に1万人を超えるビッグイベントです。
これだけの人が集まれば様々なトラブルがあるのは世の常なのか?
要するにモラルを持って参加する方達だけではないと言うことです。

駐車禁止の看板が立ち並ぶ道路でもお構いなしの迷惑駐車。スタート前でテンションが上がっているのは分かるが早朝にもかかわらず住宅地での大声、ゴミの放置、いたるところで立ち○ョン、 挙げればきりがありません。
そのイベントに興味が無く、利害関係を持たない地域の人々はどう捉えていると思いますか?
私の自宅は河口湖から非常に近く、上記全てのことを被っているのは事実であり、
例えそれが年に1回の事であっても、一住民としての気持ちは 容易にご想像出来るはずです。
この立て看板。道路脇にある全ての電柱に設置されているのだが・・・

先日土浦で開催されたバサクラでは非常に多くの方々に来場して頂いて例年以上に盛り上がったもので、大会従事者とすればこの上なくウェルカムな事ですが、
今年は駐車場がオーバーフローしてしまい、その結果として路上駐車、さらには広い駐車場を有した電気店への無断駐車。警備員の配置をしてこうした行為におよばない伏線はあったのだが、あげくには路上駐車を注意した警備員とのトラブルに至り、警察まで出動すると言うとても残念な事態となってしまった。
当然周辺住民の方の多くはこのイベントに対し大迷惑と思っているはずです。
立場は逆だが、河口湖マラソンと同様の迷惑を掛けている筈です。
こうしたトラブルによって今後の開催が出来なくなる可能性を秘めていると言う事も私たち当事者は改めて認識しておく必要があると思うのです。だからこそモラルを持って大切にしなくてはならないと。

この際なのでもう一つ。
数年前神奈川県のほぼ中央に完成した某ダム。
リザーバーとしての規模は極めて広大でここが釣り場として解放されていれば、
間違いなく関東屈指のフィールドとなっていただろう・・・。
実は観光客や釣り人を集客しての村おこしでレンタルボートなどの計画があり、
実現に向けて進んでいた当時は完全釣り禁止であった。にも関わらず自分さえよければと言う
一部のモラル無しによって

地域住民の反対はもとより行政の決定により解放へ向けての動きを絶たれてしまった経緯をその当事者から伺っており、残念ながら現在も釣り糸を垂らすことは出来ないのです。
個人的な希望だが、この先解放される可能性もゼロではないかも知れない。 是非そうなって欲しい!
だからこそルールを守り、来るべき時を楽しみに待つことが必要ではないかと。

逆の立場に立って自らが行なう行為を悟ることが必要であり、自分さえよければという考え方を慎む。
そのチョットした心遣いで様々なトラブルは無くなると思うのです。

 
   
2010.11.27
釣果のつぶやき
 
  ここ2日間の取材は千葉県高滝ダムへお邪魔してきました。
訪れたのは7月以来ですが、砂の堆積がずいぶんと変わり、目視出来る範囲でも地形が変わってしまい少々とまどってしまう程でした。
実は今回の釣行はシャローカバーへルアーを滑り込ませれば!と、楽観視していたのですが、
実際に蓋を開けてみれば実に秋らしくベイト共に行動する傾向が色濃くなっており、
最大の流入量のメインリバー養老川は水温的に低いせいかベイトはおろか生命感を全く感じることが出来ない状況となっていたのです。

高滝でのメインベイトフィッシュはワカサギで、今時期は平日にもかかわらずワカサギ狙いの釣り人で早朝暗い時間から大盛況と言う程多くの方が訪れています。それにしても本当に良く釣れていましたよ。
その状況を踏まえて消去法で考えて行く中でこのワカサギとリンクするピンスポットが最も近道であり確実と言う答えになっていったのですが、
ベイトフィネスを中心としたお題でもあったことからシャローカバーに固執しすぎていたため、
愚かにも魚探を用意していなかったのです。  そんな事ではいけませんね。
従って目に見えるストラクチャー、そしてブレイクや水深イメージはキャストして判断すると言うことで、五感に頼ることとなった訳です。
勿論魚探ナシのハンデはあったけれど、その分この時期の高滝ダムを楽しむことが出来ました。

そして今回は出来る限りタイムリーなつぶやき(ツイッター)をしてみようと、湖上から携帯でポチポチ。
動画のロケでは出来ないけれど、スチールでの取材ならと思いツイートにトライしてみたのです。
決して簡単では無いコンディションの高滝でしたが、都度返信を頂いたり、背中を押してくれるメッセージによって今までにはない楽しさを発見してしまいました。 ありがとうございました。
右手にロッドを持ちながら、左手で携帯ポチポチ。 その最中にバイト! なんて言うこともありましたが、
今後も出来る時には 釣り+リアルツイート を楽しんで見ようと思います。

さて、明日は予定通りPX-68をリリース致します。
そしてもう一つのお知らせは、明日河口湖日刊スポーツマラソンが開催されます。
キャリルの前の道路もAM7:15〜PM1:40の間通行止めとなります。
周辺道路も規制されますので、河口湖へいらっしゃる方は規制情報をご確認下さい。
 
   
2010.11.25
ムムムズッ
 
  本日取材は意地でバスをゲッツしたので再撮と言う最悪の事態にはならないけれど、かなり手強いコンディションです。

シャローカバーでサクッと捕れると簡単に考えていたけれど、見えバスはおろか残念ながら完全に沈黙・・・。

故にディープのピンスポットなどがキーになりそうなんだが、愚かにも今回魚探を用意していないんですよ。

初めてのフィールドではないけれど、水中の様子が分からないのは流石にきつい。

と言う事で明日は五感を研ぎ澄まし、イメージトレーニングのつもりでトライしてみます。
 
   
2010.11.24
陽気につられて
 
  日中はとても暖かく、明日からの取材準備はあれやこれや思いを巡らしながらゆったりと行なうことが出来、車への積み込みではうっすらと汗をかいてしまう程。

そんなゴキゲンな陽気につられて、先日のZ21プロジェクトの一つエンジンメンテナンスと、アーシングチューンをやっつけてみました。
実は未だ完全には終わってません・・・

今回の取材は2日間の日程で行ない、その宿泊先にはPC環境は期待出来そうにないので残念。
携帯からの簡単な報告が出来そうでしたら頑張ってみるけれどあまり期待しないでね。
ビッグフィッシュに期待していざ出発!
 
   
2010.11.23
ワンナップ魂の1本ガード
 
  昨日アップした冒頭の文字が化けていましたが、その原因は全く不明・・・ スミマセン。
サワムラ式では過去に2度全文章が文字化けしたことがあり、今回は最初の1行だけとなおさら意味不。

それはさておき、先月 ワンナップ魂 の仕込みでガードの取付について触れましたが、
私なりの装着方法をご紹介しましょう。
先ず用意するモノは以下の通り。
・ピンバイス 
・ドリル刃 先端径0.7 or 0.8mm 
・瞬間接着剤(先端ノズルがあると便利!)
・お助けプライマー(瞬間接着剤の硬化促進剤)
・ブラシガード (市販ラバージグのブラシを流用)
・ハサミ
お助けプライマーとブラシガード以外はホームセンターで入手可能です。


1,ドリルで下穴を開ける。
 ベストな開け位置、角度はありますが、注意すべき事はヘッド内のフックの様子を理解しておくことで、
 より深い下穴が開けられます。画像の赤い線が理想的な穴開け位置と角度です。
 ※イメージ画像なので、鉛のジグヘッドを使用しています。
ヘッド内のフックはこの様に90度クランクしています


ヘッド内のフックのクランクの様子がイメージ出来れば失敗することは無くなります。
最初にドリルの刃をジグヘッドへアプローチする時に力を入れすぎると刃が滑べる事があるので、
ドリル先端が指にブスッと刺さらないように注意しましょう。
この時 開け位置確保のためラバーを全体を指でまとめて押し下げると作業しやすくなります。
ドリルの刃がフックに到達するとそれ以上は進まなくなるので深さ判断しやすい筈です。
あまり力を入れない方がスムースに作業出来ます


2,ガードの取付
 ブラシの先端にほんの少量の球が出来ない程度に瞬間接着剤を塗布します。
※瞬間接着剤の量が多すぎると、ヘッドの穴に差し込む際にシリコンラバーの方へ流れてしまい
 残念なことになってしまいます。

参考までに、私が好んで使用しているブラシガードは、強すぎず弱すぎず実に丁度イイ張りを持った
スタンレージグ(今では入手しにくいですが・・・)のブラシガードを使用しています。
ノズルがあると塗布量が調整出来て便利なんです


次にジグヘッドの穴へ差し込みますが、この時も穴が確認しやすいようにラバーをまとめて押し下げ、
シリコンラバーに瞬間接着剤が流れないようにブラシガード差し込みます。
この時点ではガードに若干の自由度があるので、方向と角度を微妙に調整して お助けプライマー を少量噴射して取付完了。
プライマーは3〜40cm離して少量吹くのが綺麗な仕上げのコツです。
吹きすぎにご注意!


最後にガードが長い場合ハサミでカットしてバッチリです!
このガード1本でスナグレス性は劇的に向上!

オープンウォーター、フラット、中層スイミング、ミドストではノーガードのまま。
少しややこしく、根掛かりしやすいシチュエーションには今回の1本ガードを。
更にややこしいカバーへは ワンナップ魂オフセット (来春リリース)を投入!
このワンナップ魂オフセットは後日改めて紹介致しますので乞うご期待下さい。

オンラインショップ限定カラーの「グリパンシャッド」が本当に久しぶりにタイイングアップしたこともお伝えしておきます。


ワンナップ魂はヘビーウェイトのジグではバイトしないスローコンディションでも
簡単に しかもやる気満々でバイトするから不思議なんです。
フックの強度はビッグフィッシュにも全く不安がないので、ベイトフィネスタックルのアプローチで確実に捕れる現在最強の新種のスモラバで、間違いなく私の強力な右腕になってくれていますね。
エリート5でもワンナップ魂は大活躍! 50up2キロオーバー。
 
   
2010.11.22
Z21アップグレード計画始動
 
  今年の公式トーナメントも全て終了し、来シーズンに向けてZ21のフルメンテナンスと共に、
より集中して戦うことが出来るように大幅な仕様変更を計画中。
今までにストレスに感じていた箇所は全て排除し、最新テクノロジー等も導入して様々な意味において
更に快適にしたい! その結果として確実に戦闘力を高めるプロジェクトです。    チョット大袈裟かな

現状でも充分に快適なのだが、更にゴキゲンなZ21に!

すでに来シーズンのトーナメントスケジュールも発表され、TOP50の初戦は4月22〜24日。
ただし現時点ではフィールドも決定しておらず、バスボート使用のフィールドかどうかは不明ですが、
今回の交換、追加、新規導入などザックリと数えただけでも10数点あり、その全てを計画通りに完成させるまでにはかなり時間が掛かるのは目に見えているため、余裕をもって取り組むことにした訳です。

先ずはワンシーズン頑張ってくれたスペシャルエディションのフルメンテナンスから、
今回はワンオフのパーツをインストールして操作性アップのテストも兼ねたバージョンアップ&フルメンテです。
余談ですが、シャフト曲がり等予期せぬトラブルの時用としてエキストラエレキはストレージに搭載してはいるけれど、
コントロールケーブル等はトーナメント最中に切れてしまった場合、船上での載せ替え作業で時間を無駄にしてしまうので、特にダメージが無くても保険の意味でフレッシュに交換してしまいます。
マウントは結構お疲れちゃんで ガタも出て来たので新品に載せ替える事にしました。

すでにかなりの仕様変更を施しているワンオフモデルです。
 
   
2010.11.20
RevoエリートU
 
  既にご存じの方も多いと思いますが、
先月マイナーチェンジしてリニューアルリリースされたRevoエリートU。
前身モデルのRevoエリートからの変更点は
・ボディカラーがガンメタからメタリックブラックに。
・ストレートハンドルからオフセットハンドル(EVAフノブ)に。
・ハンドル変更に伴ってスタードラグもオフセットに。
・メインフレームのホールを排除して強度アップした ワンピースアルミフレーム。
・ブレーキシステムがリニアマグからリニアマグUに。
・メインギヤシャフト長、シムなども前モデルとは異なっています。
・ノーマル本体重量は186gと約6gの軽量化(実測値)
モノトーンなルックスでどんなカラーにもマッチしますね。
このRevoエリートUへとリニューアルしたモデルをベースにKTFワークス仕様もマイナーチェンジすることとなります。
実は数日前にリール本体が届きすでにアッセンブリーに取り掛かり始めたところで、
チューニングに必要なパーツは未だ全てが揃っていない事もあり、完成するまでもう暫く時間が掛かりますが、年内にはリリース出来るように? ガンバッている最中です。
進行状況やワークス仕様としてのマイナーチェンジパーツについても後日改めてご紹介し致しますので期待下さい!
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             KTF PX-68 フィネス  次回リリースのお知らせです!
                   11月28日(日曜日)にアップ致します。
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2010.11.19
非の打ち所無し
 
  昨晩から今朝にかけて今シーズン一番の冷え込みとなり、河口湖での最低気温は氷点下4度。
確実に冬に近づきつつあるけれど、最低水温を迎えるまでの年内一杯はまだまだ楽しむことが出来るのと、春に次いでデカイバスが捕れる確率が高い季節でもあるのです。
勿論河口湖に限ったことではなく、来週某フィールドで2日間の実釣取材があり、先日届いたロッドのテストと同時に新しく導入する○○にもトライしようと目論んでいるので、ワクワクながらその準備を始めたところです。

さて、今日こそは そのロッドの完璧な仕上がりをお見せしたいと思います。
先ずは来春リリースが決定ししているGWT62CUL-KTFからです。
このモデルは、ノーシンカーを始め、ネコリグ、ダウンショット等々のウェイトが5g以下の超フィネスルアーを気持ちよく楽にキャスト出来るパワーバランスと、
繊細なバイトを明確にする感度と弾きにくさを両立し、ズル引きやリフト&フォールは無論、繊細なロッドアクションでも楽に操作出来るテーパーデザインです。
特筆すべきはその軽さとキレ。また、ベイトフィネススペシャルのシリーズ中 最も楽にビビビシェイクをこなしやすいのも大きな特徴です。

感度、喰わせ、ロッドアクションを優先したファーストテーパー。
チョット見づらいかな・・・

ただのファーストテーパーではなく、フッキング、バスとのファイト時にはベリーからバットへと、よどみなくスムースに曲がるベンドカーブ。
このパワーバランスによってルアーのウェイトがロッドに乗り易くなり、
フィネスルアーでもラク〜にキャスト出来るのです!
繊細ながらそのバットパワーはビッグフィッシュも余裕? で寄せることが出来る。

何を隠そうこの62CULのプロトを手にした頃からスピニングタックルの出番が少なくなり、フィールドタイプによってはベイトのみで完全攻略出来る強力なアドバンテージを得たのです。
ファーストプロトから今回の最終サンプルまでに4回のセッティング変更を行い、紛れもなく究極のベイトフィネスロッドの完成に至ることが出来たのですが、
そのセットアップの中で最も貢献したのは先日も紹介したフィネスガイドシステムで、それぞれのブランクが持つ特性を存分に引き出し、マイクロガイドシステムのデメリットを完全排除した、ベイトフィネススタイルに最もマッチングしたガイドセッティングのアドバンテージです。
恐らく今後のロッド業界に大きな影響をもたらすことになる可能性大?
それほど優れたガイドセッティングなのです。
数が多く小径なので、ラインの通し忘れをしないように注意が必要なんです。

GWT62CUL-KTF + KTF アルデバラン フィネス
現時点でこのコンビネーションのバランスは超ゴキゲンの一言!


そしてもう1本はスペシャルプロトの S-TAV64CLP+
ベイトフィネスシリーズのファーストモデルとしてリリースしたGWT64CLP+をベースに、
スーパーテクナのブランクとフィネスガイドシステムでセットアップを依頼したモノです。
スーパーテクナは、トルク、感度、軽さ、キレ、その全てが私の好みにドストライクの究極のブランクなのです。
プライスもかなり究極なんですが、一度その素晴らしさを知ってしまうと後戻り出来ない超優れものです。
ただ、このモデルがリリースされるか現時点で全く未定・・・。

実にトルクフルでキャストフィールは想像以上にゴキゲンなスーテク64P+

ベイトフィネスに特化したモデルに要求されるのは超軽量ルアーのウエイトをロッドに乗せることで
狙ったスポットへ楽なキャストを可能にするパワーバランスと、
様々な状況に対応するための繊細なロッドアクションでルアーをイメージ通りに操作するテーパーデザインです。
この超軽量ルアーが投げやすく、繊細なロッドワークの裏には避けられない宿命としてバスを寄せるリフトパワーにも気を使うセッティングが必要なのですが、
スーパーテクナや、テクナGPはアラミドベールを使用したトルクフルなブランク特性と言う大きなアドバンテージを持って、一つ上の次元のトータルバランスを有するロッドに進化するのです!

そしてスーテクとGPには フェンウィックオリジナル・ラウンデッドトリガーリールシート を採用。
                               
                    長いので通称 モッコリ グリップ と言うことで、
絶妙! このモッコリはハマルイメージからして指がシッカリ掛からないのでは? と思っているの方は多いかも知れませんね。
しか〜し遠賀川でのJBクラシックから使い始めた正直なインプレッションは、もう手放せませんの一言!
リールの形状、手の大きさ、好みは色々あるとは思いますが、私個人的にはツーフィンガーとスリーフィンガーとの絶妙な中間パーミングが実にゴキゲンなんです。


 
   
2010.11.18
やはりトータルバランスなんです!
 
  TOP50最終戦から先日のエリート5迄のスケジュールは、結構イイ感じでカツカツを満喫できましたよ。
そんなこともあってここ数日間はユル〜ク時間が流れる充実した日々を過ごしている気がします。
しかしすべき事は山盛り! ただしON/OFFのスイッチを自分のタイミングで切り替えることが出来る状況なので、逆に超充実しているのも事実。

また、ここ数ヶ月分のお知らせや、ご紹介したい事はタップリため込んでいるので、私自身これからが楽しみで仕方ありません。
と言うことで先ずは昨日ご紹介出来なかった感動のベイトフィネススペシャルの2本から! 
と思いましたが少し脱線した話をさせて下さい。

昨日F1を例にした事の中に、セッティングについて触れましたが、勝利するための最も重要なポイントなので掘り下げてみたいと思います。
セットアップする優先順位は

1,よく曲がるセット(オーバーステアでスピンしない事が重要)

2,トラクションロスを少なくし、パワーをシッカリ伝達する等々、
  タイヤのパフォーマンスを100%引き出すセット

3,ドライバーの技量、好みにマッチしながらも 楽にドライビング出来るセット


この3つの項目をトコトン追い込んで行くことでより早く、安定したラップタイムでレースをリードする事が出来るのですが、
最も重要なことは項目3の楽に操縦出来る事。
ル・マン24、スーパーGT300で活躍する現役ドライバーK・H氏(実はラジ友なんです)からもそのように聞き及んでおり、その為にはバランスが重要なのだと。
チーフメカニックのW・S氏(もれなくラジ友&バスアングラー)曰く、
より早く楽に走るセットアップで絶対に不可欠なファクターは、 トータルバランスに優れていること! 

やはり根幹となる部分だけではなくあらゆるところを総合した バランス が重要なのだということです。
コンペティションの世界には共通することが満載。本当勉強になりますよ!

バスフィッシングでもキャスト、操作、ランディングの全てを ゴキゲン & ラク〜 にエンジョイする上で
タックルバランスが極めて重要! それと全く同じなんですよ。

ある程度重さのあるルアーのキャストでは比較的汎用性の高いロッドとデフォルトのリールでもバランス良く使える事が多いものです。
しかし、今までスピニングタックルで使用していた超軽量ルアーを、とりあえず所有しているタックルの中で、それっぽいロッドやリールで何とかしようとすると、
ルアーウェイトのアンバランスでキャストのしにくさが際だち、
細かなアクションなど全ての操作性にもキレが無く、
フッキングにもミスが目立ちバラシの原因に直結します。
ピッチンではスプールレスポンスが追いつかず、低弾道はおろかルアーが浮き上がってしまい、
サイドやフルキャストでも自分の狙ったスポットにルアーが入らない。

少々辛口に思われるかも知れませんが、上記のことはベイトフィネスに取り組んで来た当初に私自身が全て経験してきたことなのです
ベイトフィネスのアドバンテージを100%発揮して思い通りのアプローチで楽に獲りたい。
その為には特化した専用のタックルが必要であることを痛感し、
その思いからKTFチューンドリールを形にし、フェンウィック・ベイトフィネススペシャルが誕生するに至り、わずか数年でここまでの進化を遂げてきているのです。



ロッドは
超軽量ルアーでもティップ、ベリー、バットへとウェイトがスムース且つシッカリ乗るテーパーは、
キャストのし易さ + 正確なアプローチ に極めて重要なファクターであり、
各モデルで異なるベンドカーブにミリ単位でセットアップしたフィネスガイドシステムが、
高感度で使用ルアーに応じたロッドアクションに気持ちよく反応するキレと、適切なラインスラッグを生む。

リールは
超軽量ルアーのピッチンではストレス無く低弾道で決まるスプールレスポンスとフルキャストでの飛距離、ピックアップ手返しの高効率、巻物にベストなギヤ比セレクト。
ルアーウェイトや強い向かい風等でのフルキャストでもバックラッシュを恐れること無くキャスト出来る信頼のブレーキバランス。

ラインは
シチュエーション、様々なストラクチャーに応じて確実に獲れる太さのラインをセレクトし、
スプールレスポンスを損なわない糸巻き量に止める。

フック
このことは別の機会に改めようと思います。

使用するルアーのタイプや、リグ、そのウエイトに的確にマッチするタックルをセレクトすることが、
バスフィッシングにおけるトータルバランスに優れるセッティングとなるのです。
投げにくい、狙ったスポットに入らない、重い、硬い、柔らかい、等々 
皆さんの手持ちのタックルの中にも何かストレスに感じるタックルが存在するはずです。
それはタックルセッティングでファクターの何かが(複数の場合もあります)誤ったくセレクトをしてしまっているからではないでしょうか。

と言うことで明日こそは! つづく
 
   
2010.11.17
信頼と誇り
 
  昨晩からの冷え込みで今朝の河口湖は遂に氷点下に達しミッドフォールと言うより もはやアーリーウィンターの感が強くなり、高地ならではの長〜い冬を思わせる寒い1日でした。
本日キャリルは定休日。しかもフリースケジュールだったので、朝からモードはユルユル〜。
そんな調子で雑用処理がてらショップへ来てみると、私宛にロッドの梱包箱が届けられているでは!

ワクワクしながら開けてみると渋いレッドとゴールドに輝く2本のプロトが飛び出してきた。
渋いレッドのブランクはゴールデンウィング。モデルはGWT62CUL-KTF。
この62はすでに製品サンプルも完成し来春のリリース予定で生産に入る直前だったのだが、あえてガイドスペック変更を依頼した物だった。
しかもそれはJBクラシック遠賀川戦の直前、つい1ヶ月前の話なんですよ!

と言うのも先日紹介した2010のNewモデルとして決定したスーテク63 S-TAV63CLに新規搭載したティムコオリジナル フィネスガイドシステム の完成度の高さに驚愕し、
急遽 無理を承知の上で仕様変更を依頼した経緯のエボリューションモデルなのです。
以前からフェンウィック開発のレスポンスの素晴らしさは幾度と無く書いていますが、これは他メーカーでは考えられない位のウルトラスーパーレスポンスなんです。


今年度のF1ワールドチャンピオンが先週のアブダビGPでベッテルというドライバーが獲得し、レッドブルレーシングティーム(ルノー)がコンストラクターズ(メーカーNo1)を征したのですが、
F1の世界ではノウハウ、テクノロジー、資金この3つでマシンの性能が決定し、下位ティームとの差は歴然なのが実情で、
今季復活参戦した常勝且つF1界の帝王と言われたミハエル・シューマッハが振るわなかったのも、マシンのハンデ大きかったことが想像出来るのです。

そしてオフシーズンやレース前のフリー走行(いわゆるプラクティス)で行なう作業が、より早く 楽に走るためのマシンのセッティングで、
ドライバー、エンジニア、メカニックとのコミニュケーションが非常に重要で、開発や一連の工程に抜きんでたティームがビッグ3と呼ばれる レッドブル、フェラーリ、マクラーレンなのです。

この様なF1の世界とバスフィッシングを重ねるのは少々強引かも知れないけれど、
ティムコ・フェンウィックと我々プロスタッフとの歩みに極めて近い と感じるのです。
ルアーは勿論、特に現在バスフィッシングの世界でプラットフォームとなっているベイトフィネスの開発に於いて、フェンウィックはノウハウとテクノロジーで確実にリードしていると言っても過言ではありません。
                                                  資金は分かりませんが・・・

昨年ファーストリリースしたGWT64CLP+から始まり、来シーズンに向けてリリース決定したモデルに至るその全ては間違いなくF1界のビッグ3の強さと同じ意味を持ち、紛れもなく強力な戦力になっています。
TOP50のトレイルを始め、先日のJBクラシック制覇、悔いなく戦うことの出来た最終戦のエリート5、
心底愛することの出来るタックルと強い信頼、そのアドバンテージを持って戦えることは私の誇りであり、メカニックとなるティムコにも深く感謝しています。

F1ではドライバーの技量と開発やメカニックの総合力+運 でチャンピオンはある程度見えるのかも? そんなには甘くは無いでしょうが・・・
バスフィッシングではF1と大きく異なるファクターがあります。それは相手が生き物だと言うことです。
思いがけないタイミングでガッツリはまることがあったり、マネジメント通りに事が運ばずお手上げ、なんて事も少なくありません。 逆に思い通りにならないからこそバスフィッシングは楽しいんです。


さてさて、今日届いた2アイテムはすでにラインを通してトライキャストしてみました。
本当はそのゴキゲンな仕上がりをご紹介するつもりでしたが、
想定していたよりも遙かに素晴らしい仕上がりに、キーボードを打っている内に感謝の念が強くなってしまい、気が付けばこんなに長く書いてしまいましたが、
掛け値なしに私の正直な気持ちそのままなのでご勘弁を。

と言うことで2本については明日もう一度仕切直しと言うことで。 m_ _m
 
   
2010.11.16
アルデバラン フィネス スペック編
 
  お約束通り今日はKTF アルデバラン フィネスのスペックをご紹介しましょう。

始めにスプール外径についてですが、レスポンスに大きく影響する重要なファクターの一つ。
小径であるほどレスポンスは向上しますが、スプール1回転の巻き取り距離が少なくなるため、ピックアップスピードが遅くなり手返しの効率が劇的に低下・・・、バイト時 フッキングのためにラインスラッグの巻きとりもタイミングの逃すことさえ起こりえます。
そこで不可欠なのがスーパーハイギヤ! 小径スプール且つ必要最低限のライン巻き量に完全対応出来るのです!! このギヤ比については後にご説明しますね。
スプール外径でもう1点、ノーマルスプールや他のサードパーティ製品では7ポンドですら糸ガミしてしまいますが、ファーストプロトのテストから5ポンドでもノントラブルのクォリティで仕上り、バックラッシュよりもストレスとなるラインダメージゼロにも大満足!


そしてスプール底面径はラインキャパシティに直結します。ラインの重さは想像以上に重く、多く巻けば巻く程スプールのレスポンスは損なわれていきます。
ベイトフィネスアプローチに於いては必要以上にラインを巻くことはせずに、シチュエーションに応じて必要最低限+αで止め、レスポンスを優先します。


少し話は逸れますが、ベイトフィネスに最適なラインポンド数について触れておきます。
一般的に6〜8ポンドで行なうアプローチであると思われていますが、これは大きな間違いです!。
先日のエリート5の芦ノ湖でメインとした桟橋を例にしましょう。そこではフックアップしても鉄のチェーン、桟柱、ロープが凶悪な障害となり、よほど運が良くなければフロロカーボンの6ポンド、いや8ポンドでも一瞬でジ・エンドです。
特にキッカーサイズであればある程そのリスクが高くなるのはお分り頂けるはずですね。
スピニングのタイトラインではフックアップしても十中八九捕れない。そのリスクを完全にカバー出来るのがベイトフィネスの大きなアドバンテージです。
私がそのシチュエーションでセレクトしたラインはバニッシュウルトラの12ポンド。糸巻き量は約30m弱。
ワンナップ魂を桟橋の下へスキッピンで入れられるほぼ限界の太さではありますが、チェーンに巻かれたり鉄柱に擦れても瞬殺される事無く捕れる太さなのです。
そのラインセレクトによって全てノーミス、2日目にはそれこそヒヤヒヤ物でしたがスーパーキッカーフィッシュもゲットしています!♪
つまり適材適所でのラインセレクトが不可欠であり、ベイトフィネスではチョイス出来る幅が非常に広いのです。
ここで一つ注意して頂きたいことが、おなじ巻き量30mでもラインの太さによってラインの重さ、それに伴い質量も異なるため、スプールレスポンス、巻き上げスピード共に大きく変化する点です。
左6ポンド、右12ポンド共に30m巻き
これだけの差でレスポンスとピックアップスピードは激変するのです


ベイトフィネスアプローチのリールに不可欠な超軽量フィネススプールのスーパーレスポンス。
そしてスプールと同等の絶対条件がスーパーハイギヤです。


ノーマルのアルデバランMG7の各数値です。
・スプール外径 32mm
・スプール底面径 17.6mm
・スプール単体自重 9.3g(SVS含む10.9g)
・ギヤ比 1/7.0


次にKTF アルデバラン フィネス
・スプール外径 32mm
・スプール底面径 25mm (Vスプールの中間値)
・スプール単体自重 6.9g
・ギヤ比 1/7.9


ノーマルギヤ比の1/7.0は一般的にはハイギヤと言われていますが、32mm外径のスプールでのピックアップスピードはお世辞にも速いとは言えません。
糸巻き量にもよりますがRevoワークス仕様の35mmスプール&1/7.6と比較しても明らかにストレスを感じるスピード差があります。
そこで全てのノウハウと技術をもってトライし 辿り着いたのが 1/7.9 スーパーハイギヤです。
以下はその巻き取り長の比較です
ギヤ比 1/7.9=ハンドル1回転で79cm
ギヤ比 1/7.0=ハンドル1回転で70cm

ハンドル1回転で9cmの差? と思うかも知れません。
しかしその体感スピードの差は劇的な違いです。しかもこれだけのハイギヤでありながら小径スプールであるため巻き重り感は全くないのです!


さて、ここからは軽量カラーパーツです!
アルデバランフィネスはコンプリートモデルではなく、スプール&スーパーハイギヤを付属したキット形態でのリリースを予定しています。 
ですからハイパーカーボンハンドル、スタードラグ等の軽量化&メカとしてのアップグレードパーツはオプションとしての扱いとなります。 ※スプールとハイギヤについての単体販売は行いません。

すでにリリースされているメカニカルブレーキノブは付属のOリングでフェイバリットカラー変更もOK。
メカノブ装着前は本体のアルマイトカラーが・・・。
Oリングで目隠しすることで本来のシマノゴールドを封じ込めます。
ギヤカバーの軽量へクスビスで更にメカ感もアップ
装着後はこんな感じに。

ラインガイドキャップも同じカラーで決める。
交換はRevoより簡単です。


そしてカッチカチのスーパー軽量ハイパーカーボンハンドルとカーボンスタードラグ。
この2点でノーマルから10gチョットの軽量化となり、捲き心地、パーミングバランスが劇的に向上!
これがKTF アルデバラン フィネスの全部乗せの状態。
これで本体自重は143g! ノーマル(158g実測値)から15gもの軽量化したメカに仕上るのです。

さて、リリースの予定が気になることと思いますが、現時点での目標は・・・・。
まだまだ追い込んで行きたいと考えていますので、 
今暫く時間を要しますが状況報告は都度お知らせして参りますので楽しみにしていて下さい。
 
   
2010.11.15
アルデバラン フィネス コンセプト編
 
  今シーズンのTOP50旧吉野川戦のプリプラクティス前に完成したKTFアルデバランのファーストプロト。
現時点でセカンドプロトまで進化を遂げ、そのテスト結果は申し分なく順調に完成に向けて進んでおり、すでにテストを兼ねて実戦投入しているためその存在をご存じの方も多いと思います。
リリースまでもう暫く時間を要するモデルですが、今日はKTF アルデバラン フィネスのコンセプトをご紹介をします。

【遠心モデルのメリットとデメリット】
これまでにRevo、PX68のマグネットブレーキモデルを手掛け現在に至っているKTFチューンドモデルですが、遠心ブレーキを持つアルデバランもベイトフィネスに大きなアドバンテージとなる要素を兼ね備えたモデルであり、両ブレーキシステムの異なったブレーキ特性で、共に一長一短はありますがベイトフィネスシステムに於いて遠心モデルは決して外すことはできません。
遠心モデルは軽量ルアーのピッチンでマグネットモデル以上にスムースな伸びが最大の特徴で、
フルキャスト時にもブレーキセッティングを変更すること無くそのままキャスト出来るのも大きなメリットです。

ただし、そのパフォーマンスを100%引き出すブレーキセッティングと、高度なサミングコントロールが要求されます!

ベイトフィネスに不可欠なリールの条件は超軽量ルアーのキャストでストレス無くラインが出て行くスプールのレスポンスです!
そのレスポンスを左右するのがスプールの軽量化であり、糸巻き量も必要最低限に止めることによって超軽量ルアーも全くストレス無くピッチン&キャスト出来るようになるのですが、
スプール自重(ラインを含む)が軽くなることで、慣性が小さくなるため弱いブレーキでも充分にバックラッシュを押えることが出来るようになります。
マグネットモデルではこのブレーキ調整がパーミングカップのブレーキダイヤルで素早く簡単に微調整できます。
しかし遠心モデルの場合今までのブレーキシステムでは、パーミングカップを開けてブレーキブロックの調整が必須で、
特に超軽量なフィネススプールではブレーキブロック1個出しでは弱くラインが浮きすぎ、2個出しでは強く効き過ぎでルアーの弾道が浮いたり、飛距離が伸びないと言うことが顕著になります。

この様にその中間が欲しいと言うことが多々あり、そのストレスを軽減すべくフィネススプール専用のブレーキを開発しました。
と言うのも先程申し上げたように遠心モデルのスムースな伸びと、フルキャスト時にもブレーキセッティングの変更無くそのままキャスト出来る。この最大のメリットを最大限引き出すためです。

そのブレーキシステムは未だお見せ出来ませんがこれが心臓部のフィネススプールです。
心臓部のフィネススプールはこれまでのノウハウを全て注ぎ込んだ最高傑作!

ブランキングを施すと強度をそこなうの?  時にそんな質問を受けますが、それは間違いです。
これだけのブランキング加工しても全く強度を損なうことがないのは、高精度な加工技術に基づき、強度には全く不安を残すことのない設計によって実現出来るのです。
いわばブランキングスプールはハイクォリティの証でもあるのです!
軽量フィネススプールの単体重量は6.9g 
参考までにスプールシャフトのマテリアルに超々ジュラルミンを採用したプロトでは 4.5g と言う驚異的な軽さでしたが、回転軸であるためそこでのウェイト増はレスポンスにはほとんど影響しないので、ここでは強度保持のため製品には○○○ステンレスを採用します。
因みにその4.5gのウルトラ軽量プロトでも全く問題なく 先日のJBクラシックやエリート5でも大活躍してくれました。


前記したブレーキの話に戻りますが、
マグネットモデルの最大のメリットはピッチン、キャスト時、向かい風などの状況変化にもパーミングカップのブレーキダイヤルで簡単且つ瞬時に調整出来ることです! 
これはベイトリールに慣れないビギナーの方にとってもバックラッシュを恐れず簡単に楽しくキャスト出来るという事にも大きく貢献するブレーキシステムでもあります。
ですから本来遠心モデルをマグネット化することはブレーキ調整が面倒且つ調整が難しく、デメリットだらけという事になるため、遠心モデルの優れたところを更に引き出すことを目指し、
フィネスブレーキが一番欲しい中間の微妙なブレーキセッティングセッティングを可能にし、ソフトなサミングコントロールで今までに体感したことのないスーパーレスポンスを手にすることが出来るようになったのです。

ただしバックラッシュを防ぐためのサミングコントロールの代わりにメカニカルブレーキを締め込んで回転をスポイルすることは、
レスポンスや飛距離低下に直結し、本来のパフォーマンスを殺してしまうこととなるので絶対に使いたくない事の一つです。

もう一つの遠心モデルでのメリットに、ルアーをフォールさせる際ラインの出が非常にスムースであるため、橋脚等の縦ストラクチャーや、ディープレンジで素早くタイトにルアーを落とすことが出来る点です。
その反面着底と同時にスプールの回転を止めないと簡単にバックラッシュしてしまいますね。
また、バックラッシュを直すのもマグネットモデルより多くのラインを出す必要があります。
この様な特性をよく理解して頂いた上でニーズに応じたセレクトをした頂くことが大切です。

簡単に申し上げるとRevoワークス仕様、PX68は簡単で楽なメカ。
それに対するアルデバランはF1マシーンの様な存在です。
私も少し前はピッチンとスキッピンでしかサミングをする事がなかったのですが、
ブレーキのセッティングを弱くし かなりピーキーなセットでも投げられる様にサミングの練習をしてきました。キャストするルアーのウェイトが軽ければ軽い程、ソフトなサミングコントロールが要求されますが、
これを機にキャスティングのスキルは一気に向上しました。 当然のことですね。

この様にその特性を理解しピーキーなメカを自分の物にしてしまえば驚くべきパフォーマンスを発揮してくれるそれがKTF アルデバラン フィネスなのです。

ここまで読んで頂いた方の多くは、 「・・・そ〜か〜難しいのか〜・・・」 と感じたかも知れません。
少々難しさを強調しすぎたかも知れませんが、
パフォーマンスを損なわない丁度イイベストセッティングをフィネススプール専用設計のブレーキが強力にサポートしてくれるのでご安心下さい!

さて、コンセプト編だけでこんなに長くなってしまいましたが、明日はメカニカルなスペックについてご紹介しますので要チェックです。
KTF アルデバラン フィネスのベーシックキットです。
 
   
2010.11.14
心から楽しんだエリート5。
 
  今シーズンの公式トーナメントスケジュールは先週10〜12日神奈川県芦ノ湖にて開催されたエリート5をもって全てが終了しました。
背中を押し続けて頂いた皆様に深く感謝すると共にこの場をお借りして御礼申し上げます。

日程変更により私にとって今季最終戦となったエリート5。その結果は既にご存じのことと思いますが、
2011年1月2日釣りビジョンでのオンエアーで全てをご覧頂けるので簡単に触れておきます。

公式プラクティスは1日のみ、そこから見出すことが出来たのは、極めて難しい! と言うことのみでした。
プリプラクティスを行なっていないため、この時期のセオリーズでもあるクリアーレイクのディープ。
ベイトとリンクし、且つサスペンドするクォリティーフィッシュを見つけることを最大のテーマとしてあらゆる手を尽くしたのですが、全く見つけることが出来ず
シャローマンメイドストラクチャーで得た1バイトのみが唯一のヒントと言う正に四面楚歌。
従ってトーナメント最中に追い込んで行かざるを得ないと言う非常に厳しい状況からのスタートだったのです。

ですから想定される事の全てにトライするべく、ボートに積み込んだタックルも20セット以上と必然的に増える訳です。
ただし、その時点での私の考えは如何に激難しいコンディションとは言え、フィッシングプレッシャーは極めて低いという判断のもと、
バスが確実に存在するスポットでルアーローテーションと、アプローチによって正解を導き出すことから始めたのです。

Day1の早朝の気温は何と 0度 !クルマもボートも霜で真っ白!!
ボートデッキのはまるで南極?

そして強いルアー、リアクション等々、消去法でバスのコンディションの把握につとめていく中で、
想像していた以上にバスのコンディションはスローであり、よりタイトなアプローチとルアーセレクトが必要と言う答えを導き出すまでに至り、いくつかのミスバイトヒントとなり一つのパターンを確実に見出すことが出来たのです。
更にそのパターンを追い込んで行く(パターン ウィズイン パターン)過程を今大会でも思いっきり楽しむことが出来ました!

高いコンセントレーションを維持することに努めた戦いでした。

この時期の芦ノ湖は紅葉狩りにバッチリのタイミングで紅葉を楽しむ観光客は驚く程多く、
名物の海賊船等の観光船は何百人単位の乗船でフル稼働していたほど。
多くの人で賑わっているその桟橋をメインストラクチャーとして、ランガンする戦略を軸とした訳です。
ただし、この観光船の桟橋での釣りは営業の妨げにならぬよう船が係留されていない事。尚かつ観光客および係員が桟橋にいない時のみ撃つことが許されており、
常に周辺に気を使う必要があったのだが、逆に岸からはその一部始終を見れると言う状況でもあったため、獲った時に見ていた方々からのオベーションはとても新鮮で更に気合いが入ると言う物でした。

マンメイドストラクチャーで最もストロングでメインルアーとなったのが ワンナップ魂1/8oz (ノントレーラー)
桟柱、チェーン、ロープによってラインブレイクすることなく確実に獲るタックルとしてセレクトしたのは言うまでもなくベイトフィネスシステム。
ロッドは先日のJBクラシックでその真価に惚れ込んだS-TAV63CL
リールはよりタイトなフォールとディープレンジも視野に入れていたことで、KTFアルデバラン フィネスをセレクト。
そしてラインはバニッシュウルトラの12ポンド
このセレクトによって今大会でフックアップしたバスは全てノーミスで取ることが出来たのです!
アドレナリン大放出! シビレルファイトシーンです。


公式プラクティスを終えた後のエピソードだが、釣りビジョンスタッフとの会話の中で、
「もしも? 全員ノーフィッシュした場合番組は成立するの??」
そんな事が選手全員の頭をよぎる程極めて難しいコンディションだったのだが、
TOP50のシリーズでも毎回痛感することだが、そんなタフな状況でも釣ってくるのが、
TOP50のレベルの高さの証でもあり、恐ろしさでもあるのだ。

芦ノ湖を熟知するエキスパート且つTOP50メンバーの山木選手が、今大会でのウィニングウェイトは7000g と読んでいたのだが、私自身それすらあり得ない数字であると思えたのだった。
故に青木選手の9kgオーバーという驚異的なウェイトは賞賛に値する素晴らしいスコアでの勝ちなのです。

完璧に負けた試合ですが、自らのベストを尽くし手足が震える程の興奮と後悔のない戦いが出来たこと、
今年最後のメジャートーナメントを心から楽しむことが出来たのも、その全てが応援してくれる皆さんのお陰です。
その楽しさは釣りビジョンのオンエアをご覧になる皆さんと必ず共有出来る事と思います。
そしてその中で何かを感じて頂けることが、私にとって最高の喜びでもあるのです。
 
   
2010.11.08
2010バサクラ その1
 
  2010バサーオールスタークラシック。
早朝と言うより限りなく深夜に等しい時間から会場入りして多くの方から声を掛けて頂くことで、
集中力とモチベーションは一気に高まるものです。
スタート時の声援、そして最も盛り上がりを見せるウェイン。
しかし結果としてお返しすることが出来無かったことが何より残念でなりません。
ウェイン時のステージで会場の皆さんには伝えたことですが、
昨日は始めてウェインの時に悔し涙をこらえることを経験しました。

自分自身に対してではなく背中を押してくれる皆さんのことを考えてしまったからです。
それだけバサクラでの思いは強く、勝ちにこだわるトーナメントであるからこそです。
しかしバサクラは勝敗だけが全てではない感動や、楽しさ、普段の生活の中では経験することの出来ない素晴らしさがあります。それ全てが皆さんのおかげなのです。
今年も会場での応援、サポート頂いた皆様には心より感謝申し上げます。

Day2の最終フライトだったのウェイティングエリアからの逆風景を納めてみました。
この時の熱い応援が強力な励みになるのです!

さて、台風14号で順延となっていたエリート5に向けて明日から出発します。
今日と明日はタックルの入替などでそれなりにカツっていますので、バサクラでの詳細はその2で後日改めてご報告させて頂きます。
そして昨日までのバサクラモードから、すでに頭は完全に切り替え出来ていますから、
新たな闘志に溢れています!!
 
   
2010.11.05
明日から始まる!
 
  今朝スタートフィッシング時の気温は5度。
もはや完全フル防寒でなければロングドライブには耐えられない寒さとなってしまいました。
ただし日中はとても暖かく、風も穏やかで最もファンなコンディションでしたが、日々水温と水位は着実に下がっているためあらゆる意味で非常に微妙な状況です。
霞ヶ浦水系での1日10cmの減水はリザーバーでの1m減にも相当する程? たとえが適切ではないかも知れないが大問題であることには違いない。

いよいよ明日からの2日間の戦いが始まるわけですが、
この数日間の過程を頼りに、五感+αとスーパーコンセントテーションをもって全力で挑みます。

今の気持ちを表すとこんな感じかな。
霞ヶ浦ならではの夕焼けです。
 
   
2010.11.03
ストイックに!
 
  スタートフィッシングのファーストランは穏やかな風で霞ヶ浦本湖の移動もノンストレス♪
エリアを大きく広げることが出来たことでおぼろげながら傾向やバスのコンディションが見えかけてきた? ので、明日はそのファクターを確信へと導く為のマネジメントに沿ったチェックです。

とにかくビッグレイクでの風は釣りにくさもさることながら、移動時のラフウォーターが最大のストレス。
結局今日も午後からは西からの風に変わり、そこそこ吹いてしまったため、
マリーナまで戻る間に完全ショビレーヌとなっってしまった・・・
しかし明日は風向も変わり穏やかな予報となっているので更なるエリア拡大を目指すのみ!

プラクティス開始から未だバスを触っていないのでバス持ちの写真もありませんが、
タフコンディションに苦しみながらも一筋の光をヒントに、
いつも以上にストイックなプラクティスを楽しんでいるのでご心配なく!
 
   
2010.11.02
前途多難?
 
  昨晩は風の音で夜中に目が覚める程北よりの風が吹き続けており、日の出を迎えても止むことがなかった。
風向は西北西! 霞ヶ浦では最も最悪な風向きであるにもかかわらず、
早朝から風速8m超の激風で ババ荒れ状態に・・・
一度は本湖へバウを向けたが、あまりのラフウォーターにやむなく断念しUターン。
状況を写真にと思いきや一瞬で頭から水を喰らってしまい、カメラもろともショビレーヌ(イマカッちゃん的表現)。
この画像ではそのすさまじさはご理解頂けないかも

当然ボートをステイできるエリアは極めて限られ、スタートフィッシングからほとんど避難に等しい? 状況でした。
最下流の潮止め水門は開けていないようで昨日よりも明らかに水位は上昇し、護岸のエッジをオーバーしてしまいっている。
増水はプラス要素なのだが、ここまでまで増えた状況での釣行は皆無なため逆にハンデとなっている感が非常に強いのだ。
もう溢れていると言っていいかも?

先週からおよそ3〜40cmの水位アップだが、未知のシャローカバーが至る所に出現している事になる。
さ〜て、明日からが本当の意味でのプラクティスと言っても良いだろう。ただし釣ることはせず(フックアップしない)チェックに専念するのみ!
 
   
2010.11.01
なんと!ゼロからのスタート
 
  台風14号&今朝まで降り続いた雨によって先週から3度のもの水温低下と大増水。

さらには各流入河川は勿論、小規模な水門からも濁流の荒らし!

霞ヶ浦は完全にリセットされてしまい 接岸したベイト(ワカサギ)まで行方知れずとなっているでは・・・

水の良いエリアを探すのも一苦労なタフな状況ですが、今週末まで雨天の予報も無いので、

水の回復とバスのやる気に合わせてチェックしていくことがキーになる事間違いないでしょう。

ただ、今回の降水量からしてあと1〜2日は流入河川はNG。

それまでの間に全域の傾向を見出すことに専念する位しかなさそうです。

 
   
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